精神保健に関する相談業務をしていて、思うようになったことについて書きました。今回は精神科クリニックのインターネットにおけるレビュー評価の存在についての記事になります。
精神科クリニックのレビューはあてにならない
精神科クリニックのレビュー・評価はあまりあてにならないというのは、私が常々感じていることです。
人によってはレビューが参考になったという方も、もちろんいるはずであるため、ここからは私のような考え方も数多ある意見のうちの一つと思って読み進めてください。
相談業務に携わっていると、クリニックのネット評価が悪くて、受診するのをためらってしまうというようなお話をたまに耳にすることがあります。
もちろん、相談者の方に証拠もなく、あてにならないなどとはっきりとは申し上げるようなことはしませんが、そのようなご不安については「人と人との関係なので、合うところもあれば合わないところもあります」というお伝えの仕方をしています。
そのうえで私が個人的に「あてにならない」という理由には、主に二つあります。
精神科クリニックレビュー サクラの疑い
本来であれば、どのプラットフォーム、運営サイトでもサクラレビューは認められていないはずです。とはいえ、そのレビュー・評価の機能を悪用して、少しでも自分のところの評価を上げようとする医療機関は存在するようです。
なぜこんなことを言うかというと、私が実際にサクラを疑ったケースをご紹介します。
各地で展開している精神科クリニックが開院された際、地域資源として情報収集していたところ、開院からほどなくして評価が異様に高いことに気が付きました。
後ほど述べますが、精神科クリニックの評価はたいていはさほど高くないのが普通です。するとそちらでは開院から1ヶ月程度の期間に、明らかに不自然な件数の高評価レビューが確認されました。
コメントや評価を普段からしている人はそんなにたくさんはいないと思います。受診した方のうちの、せいぜいがわずか数パーセントではないでしょうか。しかし、そこの精神科クリニックは先ほど申し上げたように、不自然に多いそれも高評価のレビューが開院から1ヶ月程度で並んでいました。
もちろん総合評価は5に近い数字、悪い評価がただの1件もないのも不自然です。
このことから、私はそのレビューがサクラあるいは他院からの流用をかなり疑っています。これが、私が精神科クリニックのレビュー・評価はあてにならないという、一つ目の理由です。
低評価になりがちな要因
次に、二つ目についてお伝えしたいと思います。
まず、精神科クリニックを受診する方は、たいてい、精神的に不調を感じていたり、あるいはすでに具合が悪い方たちです。ですので、おそらく人によっては普段よりセンシティブになっていたり、症状により、やや被害的・悲観的な考えになりがちな方もいるかもしれません。
そういった、通常、元気なときよりもやや具合が悪いときには、やはり感じ方が普段とは違うと思います。
例えば、スタッフのちょっとした反応やてきぱきとした仕事ぶりがそっけなく感じてしまうときなど、普段なら気にならないようなことでも、具合の悪いときは何かネガティブな意味を見出してしまう可能性はないとはいえません。
あるいは、中には思い通りの対応をしてもらえなかったために低評価をつける人も存在もあるようです。
しかし実際にひどい対応を受けて、ほかの方が同様の思いをされないようにと良心からレビュー書き込みされるケースもあることが考えられるので、あとは内容によって判断するしか方法はありません。
保健所・行政相談窓口を活用
職業柄、地域の精神科病院、精神科クリニックの情報はカバーしていますが、必ずしもネットの評価と一致していないと感じています。
じつは、受診を検討していて医療機関探しに困った方は、やはり保健所や行政の相談窓口に相談されるのが一番適切だと思います。
調べものをはじめ、日常的な身の回りのことをAIに訊くのは普通のことになっていますが、結局AIの情報源はネット情報です。ネットに載っている情報は限りがある上おまけに有象無象です。
その道に詳しい人に聞いたり相談するのが、結局は一番近道の場合が往々にして多いと思います。
特に専門的なスキルとかそういった話ではありませんが、私が日々業務をしていて思うことをお伝えしました。
お読みいただきありがとうございました。
